HORITATSU
堀辰
HORITATSU
和装の技術をベースに斬新な生地を提案
創業当時は和装がメインだったことから、金糸織りの技術を受け継いだ膨れ織りやラメ糸での生地作りが得意。三代目の堀竜彰さんのもと、工場にはカナダ帰りのダンサーという30代の若者もいて、クリエイティブな発想で常に試行錯誤を繰り返しています。例えば、ラメの入った扁平糸と膨れ織りのジャカードは立体感を出すために緯糸にストレッチを入れたり、スパンコールが付いた糸や幅が不規則な糸など、経糸に引っかかりやすい意匠糸を使った生地作りにも挑戦。さらには和紙が40%入った夏は涼しく冬は温かいハイブリッド生地を試作したり、まったく撚りのない扁平糸を傷がつかないように織る技術を開発するなど、彼らが生み出そうとしているのは、見たことのないような難易度の高い織物。ジャカード織とドビー織の服地をメインとしながら、舞台衣装や舞台設備用の資材なども手掛け、そのユニークな生地の数々は海外のブランドも注目。和装という下地があるからこそ「古いものをいかに新しく見せるか」という思考で、桐生のテキスタイルに新しい風を吹き込んでいます。
株式会社堀辰
Add. 群馬県桐生市西久方町1-8-27
Tel. 0277-22-7171 Fax. 0277-43-3369
Email. kiryu-textile@horitatsu.co.jp
HP. http://horitatsu.co.jp




生地サンプル
クリックすると拡大表示されます個性的な桐生の機屋
堀辰

扁平のラメ糸を含んだ膨れ織。緯糸にストレッチを入れ立体感を出している。サビラメと呼ばれるマットな黒のラメ糸が使い落ち着いた光沢を放っている。

ピンタックを織りの組織のみで表現したドビー織。ピンタックの幅を均一に保ちつつ綺麗に畳み込むのが難しいが、独自で開発した技術を使い高品質に仕上げている。

経糸にストレッチが入ったドビー織。和紙が天然感を、アセテートが程よい光沢を演出。落ち着いた高級感と機能性を併せ持った生地。

経糸にレーヨンを使った柔らかく手触りのよい生地。薄い色を全体に染色した上に籠染めという手法で濃い色を乗せ、撚りの入った蛇腹金糸をアクセントで使い、ほのかな光沢を出している。

希少な籠染めの生地。かすかに見える織り柄の上に二色を籠で染め、白場をあえて残し柔らかく繊細な色合いに仕上げている。人の手による味のある染め色の深みが独特。

スパンコール付きの糸と幅が均一でない異形糸の二種類の意匠糸を、独自の製法で綺麗に織り上げている。スパンコールの輝きと意匠糸の手触りがユニークな風合いを出している。

細かい紋柄を膨れさせた壁画のような生地。数色のラメ糸が細かい膨れの凹凸に反射し、角度を変えると色の見え方が変化する。光沢感、高級感、ラメの深みが出た美しい織物。

独自の技術により扁平のラメ糸を撚りが入らないように織り、ラメ糸本来の輝きを最大限に生かしている。模様の淵に沿って陰影をつけペイズリー柄を強調、高級感を演出。